< Marine & Pier -マリンピア- >
日々の暮らしに開放的な空間を取り入れることで心地よさと癒やしを感じていただきたい。
そんな想いから生まれたびっくりカーテン初となるブランドについてのタペストリーをご紹介致します。
PEOPLE
左から
羽田(取締役)、三橋(代表取締役社長)、杉本(制作部門 部長)
杉本:2015年に入社したばかりの頃、突然「ロゴ作って欲しい」って社長に言われて、「え、え!?」って戸惑いながら必死で考えて悩んで作成したのがマリンピアのロゴでした(笑)
羽田:そうでしたよね(笑)きっと入社してすぐだったから戸惑われたでしょうね。
三橋:「marine & pier -マリンピア-」は、びっくりカーテンが初めてリリースしたプライベートブランドで、デザインコンセプトはデザイナーさんやメーカーさんと一から作り上げた大切な企画でした。一つだけ問題があって、ロゴがうまく作れないことだったんですよ。
杉本:そんな重要な企画に入社したばかりで参入させていただけたのは嬉しいことだったのですが、大役に非常に緊張しました(笑)
三橋:ははは(笑)でも、おまかせして本当に良かったなって思ってます。だって、本当にロゴ作るの上手なんですよ。
■杉本作成のロゴ
こちらのロゴは(marine & pier)の英語表記で象ったエンゼルフィッシュがモチーフとなっています。
杉本:初めての大役でしたが、他の社員の皆さんの反応もよく、個人的にもコンセプトをうまく表現できたユニークなロゴに仕上がったんじゃないかなと思っています。
羽田:本当に、素敵なロゴを作ってくださってありがとうございます!
三橋:いやぁ・・・本当に完成した時は感動しました。こんなに素敵に仕上げてくださって・・・フリーページと商品に添付するブランドロゴに使用していますが、商品のイメージとブランドの世界感ともマッチしていて本当に使いやすいです。
杉本:喜んでいただけて何よりです!
三橋:初めてこのブランドを企画した時は協力メーカーさんや縫製工場さん、デザイナーさんも恐る恐るで、全く売れなかった時のことを考えて最小限のリスクに抑える方法をめちゃめちゃ悩みながら仕上げていったんですよね。本当に懐かしいです。
羽田:そうでしたっけ?結構前の話だから忘れちゃいました(笑)
三橋:そもそも、海とかクリスマスとか、季節性のあるテーマはこれまでカーテン業界ではタブーとされてきましたからね。どの小売店さんもメーカーさんも取り組んでこなかった海のテーマ。だからこそ価値があると思ってスタートしたのですが・・・
デザイナーさんとの打ち合わせの段階ではまず「冬をどう乗り切るか」ってことに焦点があたりましたね。協力いただくにはまずそこをクリアしないと難しい状況でした。
羽田:難問ですよね。
三橋:そうですね・・・でも、私としては冬だって西海岸スタイルをあたたかいイメージでおしゃれに表現できる自信がありましたので、ほとんど気にしてはいなかったんですけど。
夏にも冬にもお使いいただけることはコーディネートするアイテムにファー使いのものなどを取り入れればおわかりいただけるかなと思って撮影時にもかなり工夫はしました。
■コーディネート写真
羽田:こうして見るとアンティークなイメージなので、年中使っていただけるデザインですよね。
杉本:確かに。それに、海って冬も存在しているわけですしね(笑)
三橋:そうですよね(笑)ただ水をイメージさせるので、「冬の海=寒い」みたいな想起につなげないようにしなければとは思いました。実際にコーディネートしてみると、しっくりきました。暖炉が似合いそうなぬくもりを感じるし、海のそばの爽やかなイメージもちゃんと存在していますよね。
羽田:結果、ブランドの売上は初年度から予想を大きく上回りましたし、大成功でしたよね。そもそも、どうして初めてのブランド企画で海のデザインをやろうって思ったんですか?
三橋:あははは(笑)言われてみればそうですよね。リスクに飛び込んでいってるように見えますよね?でも、初めての取り組みだからこそ私達にしか出来ないことをやりたかったんですよ。どんなメーカーや小売店も避けてきた「季節を感じる」カーテンに取り組むことで常識や通説の壁を破りたかったというのが本音ですね。
羽田:シェルのタッセルもこだわりましたよね。
杉本:当社は小物までこだわりますからね。
三橋:こんなかわいいタッセル、見たことない!とか、可愛すぎて選べない!とか、本当に嬉しいお言葉をお客様からたくさんいただきました。「見たこと無い」という価値ですよね。初めて触れたものに心が揺さぶられて、可能性を感じてワクワクして、実際に入手して感激して。そして、お気に入りに囲まれることで幸せを実感する。ショッピングって、こうあるべきなんじゃないかなって思うんですよね。
羽田:そうですよね。そう考えて試行錯誤したブランドにお客様がダイレクトに嬉しい反応を見せてくださるので、やりがいが凄まじいことになっていますね。
杉本:(笑)そうですね。本当にそう思います。私は社長(三橋)と初めてのバリ島での仕入れに同行させてもらったんですけど、こんなに楽しい仕事してて良いのかって戸惑うくらい楽しかったです!
三橋:そうでしたね。私も、初めてのインドネシア、初めてのバリ島で不安もありましたけど、結果最高の仕入れ体験となりました。
杉本と初めに訪れたマーケットでの様子
ナシゴレンやミゴレンなど、比較的馴染みのあるお食事でした。
バリ島の雑貨はすべてが手作りです。
家族単位で商売されているところが多い印象です。
初回に仕入れたものを集めてバリ島で撮影した時のものです。
羽田:私も一度行ったことがありますが、本当に素敵な国ですよね。
三橋:そうですね。途上国ですが、たくさんの観光客を世界中から集めているだけあって、バリ島の人々は本当に外国人に親切です。「日本が好きだよ」と話してくれる人は日本人との交流がどんなものであったかなど、いろんな思い出を話してくれます。
杉本:そうですよね~それに、私は何と言ってもバリ島の祭りが好きです!熱く燃えたぎる現地の方々の魂を感じて、私もついつい興奮してしまいます!お祭りに使用される特有のアイテムも結構好きなんですよね。ソカシとか。
三橋:私も好きです!家にもいっぱいあります(笑)お祭りで使用されるものはビーズのついていないシンプルな竹製のコンテナなんですけど。欧米がそこに目をつけてホームファッション向けにアレンジして、今のおしゃれなソカシに仕上がったんですよね。
杉本:こういった手作りの雑貨を初めは工房で作られている方に在庫確認して、そのままのデザインを仕入れていましたよね。2回目以降の仕入れの旅ではこちらからデザインを持ち込んでアレンジしていただいたり、手作りだからこそいろんなアレンジや取り組みが出来ましたよね。
三橋:はい。本当に手作りは最高です。こういった伝統工芸品をうまくブランド展開に絡めることで現地の方々の新たな販路となり、安定的なお取引によって新たな雇用が生まれる。お客様からも、見たことの無い素敵な世界観に喜んでいただける。まさにWINx2ですね。
羽田:さっき、社長(三橋)が「初めて見るもの」の価値って言ってたじゃないですか。それって、継続はされないじゃないですか。常に新たなものに挑戦し続けなければ飽きられてしまうとか、模倣されて廃れてしまうとか、いろんな懸念事項があると思うんですけど、そのあたりってどうなんですかね?
三橋:そこなんですよね。実際に私達がリリースした「marine & pier」が好調らしいよという噂は瞬く間に同業者の間でも話題になりました。翌年には早くもライバル会社が同じようなコンセプトの海のデザインをリリースしましたしね。
杉本:そうなっちゃうんですよね・・・。
三橋:ただ、第一人者となることのかけがえのないメリットが、実はあるんですよね。
羽田:それは、なんですか?
三橋:それこそがね。「初めて見るものの価値」なんですよね。つまり、二番煎じはたとえどんなにユニークでファビュラスでチャーミングであったとしても、「初めて」ではないって意味では感動も二番煎じなんですよ。
羽田:なるほど。
三橋:初めての体験を提供できるお店だと感じていただける。何かあるんじゃないかと期待していただけるお店になれることが一番のメリットかなと思います。ですので、初めての取り組みはできるだけ多くの方に目にして頂く必要がありますよね。だって微妙なリーチ数だと二番煎じのお店がそのお客様にとっての「初めて見るものの価値」になってしまうので。
杉本:うーん、それって難しいというか、リスクも大きいですよね。
三橋:確かにそうですね。でも、成功すればそれだけ多くのお客様の心を魅了することができる。成功への確度を高めるために私達は日々感性を磨き、温故知新していかなければということですね。
杉本:そうですね。頑張りましょう!
以上がびっくりカーテンが初めてリリースしたプライベートブランド「marine&pier」の誕生にまつわるタペストリーでした。次回もぜひご期待ください。
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